×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。


目撃内容 その37
「江戸川乱歩と大衆の20世紀展」「旧江戸川乱歩邸・土蔵特別公開」 「怪人二十面相をつかまえろ」
池袋東武百貨店/立教大学旧江戸川乱歩邸/ミステリー文学資料館
2004年8月19日〜24日/〜12月25日(展示終了)
おすすめ度★★


一番印象に残ったのはこれです↑。読者からの心温まるおたより。ってところがなんとも言えず微笑ましいくてかわいいです! がしがし頭なでてやりたくなります! ほかに宛名書きで「江所川乱歩」と書き損じて「戸」と書き直したおはがきもあったりして、いやぁ、子供ってナチュラルにそんな間違いをするんですね〜。新鮮な驚きです。それにつけてもかわいいぞぅ! 二十面相が愛した少年たちってのはきっとこんなんだったんだろうなと思うと、はがきの前から立ち去りがたく何度も戻ってきては眺めてしまいました。乱歩先生もこういう読者からのおたよりを、口元ほころばせて読まれたことでしょう。

さて、鳴り物入りだったわりに開催期間が一週間しかも土日が一回しかないという、社会人には酷な日程で行われてた20世紀展。今回ばかりはムリかなと諦めていたのですが、展示時間が午後8時までと知り、急げば間に合うとばかり会社帰りに馳せ参じました。
展示物は20世紀という時代と乱歩をシンクロさせて、デビューから晩年までの作品やら業績やら遺品やらを紹介していくのですが、それほど目新しいものはなかったような気がします。いつかどこかでみたことがあるようなものばかり? 乱歩ものは大概書籍で紹介済みだからでしょうか。これはすごい!ってものがあったのかもしれないけど、時間もないしマニアでもないわたしにはわかりませんでした。まさに猫に小判とはこのことです。節穴だし。ただ、書籍掲載の縮小複写と違って「本物」というところは展示会ならではでしょう。生原稿などはこういうときでないと見られないものですし。カーボンコピーした乱歩自身の手紙とか、(何故か原稿用紙に書いてある)横溝からの手紙とか貼雑年譜の現物とかも。展示面積が狭いし展示物もそれほど多くないので短時間でも見学可能です。(もっとも細かいものまで「読もう」と思えば一日がかりですが、なんせ時間もないしマニアでもないもので)。 他に土蔵修復の記録ビデオなどもやっておりました。時間もないし修復フェチでもないのでさわりの10分だけ見て退散。
隠れた目玉:D坂の頃の明智さんの出で立ち、黒白棒縞柄の浴衣とよれよれ兵児帯をつけたマネキン。こんなもの着てふらついてたのかよ!とつっこみたくなります。とにかく想像以上に派手で笑える。いや、かえって粋!
       :陣内明智のかっこいいスチール写真。欲しい・・・。捨てるならくれ。ただそれだけ。   ・・・こんなのにばっか反応して。
さあ、時間がない。次は土蔵、入場は午後7時まで。10分で辿り着けるか!と、いうわけで走りました。ぎりぎりセーフで入場。がらがらで人もまばら・・・。うっかりすると貸し切り状態だったりしてかなり雰囲気出てました。暗いし。
ここでは土蔵内部と応接間の公開が行われてました。土蔵の方は想像していたとおり、公開とは名ばかりのチョイと覗き見程度のものでした。入り口入ったところで三方向ガラス張り、そこを通して内部をみる仕様。・・・こんなことだろうと思ってました〜。日本の展示会ってたいがいそうですよね。大事に囲いすぎてつまんないものになってんの。もっとも土蔵なんて狭い空間、こんなふうでなきゃ見せようがなかったんだろうと思うけど。
さて、ガラス越しに土蔵の中を見学、所用時間数分程度。ガラスに阻まれ土蔵内の空気を感じることも出来ず、これなら神保町.comのほうがよっぽど真実の姿を体感できるかなと思ったり。後はぐるっとまわって土蔵の外観見学。暗いところに壁が炭を混ぜた鼠漆喰なもので、それが保護色のようになり闇にとけ込みいかにも幻影城らしく見えてなかなか。外観は撮影しても問題ないようなんですが、なんせ真っ暗でカメラには写りません。ちゃんと撮りたいなら昼間行くか高感度フィルムが必要です。(しかし、白日のもとに晒された修復間がないぴっかぴかの幻影城ってのはどうも・・・。わたしゃどっちかっていうと廃墟然としてるほうが好みでして)  写真はムリだったけど夜でよかったと思うのは、暗闇に浮かぶ土蔵を見たときでしょうか。屋根のシルエットの上空にぽっかり浮かぶ月がいい雰囲気出してました。そうそう、書斎(応接間)では専属で説明員さんがいていろいろと教えてくれました。人がほとんどいないのでほぼマンツーマン。(せっかく一生懸命説明してくれているのにとっとと去ってしまうのも忍びなくて・・。) あ、松木一夫の絵は本物かレプリカか訊くの忘れちゃった。(前回の二少年図といい今回と言い、なにやってんだか。) そうそう、出口付近で係員さんが待ち構えていて、「5号館で土蔵修復ビデオをやってますので、是非見て行って下さい。17分くらいです。」としきりに勧誘してました。キャッチセールスみたい。 しかし、土蔵修復ビデオって展示会でやってたアレかしらん? アレだったら見なくていいです。ごめんなさい。
  そりゃそうとどうして国内の展示会関係って写真撮影不可なのかね? 至宝レンブラントの夜警でさえ撮影可(もちノンフラッシュ)なのに。青いターバンの少女だって、デルフトの眺望だって、沈思のアテナだって、システィナのマドンナだってOKなのにね。文化意識の違いかね。  

付記:東武の展示会場を出ると旭屋書店が特設コーナー作って待ち構えてました。乱歩関係の書籍がずらり。嬉しかったのはきちんとカタログがあったこと。あとで展示会の内容を確認できるカタログがあるのとないのとではえらい違いなのです。カタログ525円。他に(安い方の)貼雑年譜と30万の貼雑年譜がありました。30万(税抜き)の本なんて買う人いるんですね。マニアのひとかな。
土蔵では受付のところで郵便局が乱歩展の台紙にセットした切手を売る出店を出してます。乱歩台紙はいいんですが、セットの切手がどうみても「売れ残り記念切手」。いくらなんでも便乗しすぎ! しかも、ほとんど持ってます。土蔵の切手だったら買ってもよかったんですがね。




ミステリー文学資料館  「怪人二十面相をつかまえろ!!」
大衆の20世紀展つながりで展示見学に行って参りました。展示物自体は特に目新しいものはなく、真ん中に立って360°回転すれば全部観られる位の、ほんとに申し訳程度の展示でした。「つかまえろ」ってタイトルだったからスタンプラリーもしくはちょっとしたお遊び企画があるのかな、と思ったけど違ってました。(東武のオマケ展示みたいなものだから多く求める方が間違いなんだと思うけど) 目新しいといえば二十面相のパネルくらいかな。東武の展示にはなかったと思うけどあやしげなところが光る正統派怪盗スタイルの二十面相を描いたステキなパネルがありました。あれはシリーズ中期の小林クンたちをさらっては綺麗な服を着せ、おいしいものをごちそうしていた『二十面相おじさま』のイメージだと私は思う。(自己視点) 
展示とは関係ないけど、資料館のほうは中途半端に蒐集された(寄贈された?)ミステリー書籍がわりとおもしろかったです。いろんなミステリー作家の本はあるんだけど、とびとびであったり、なかったり。蒐集の基準がミステリー。ただ、ミステリー関係の古い雑誌はおしげもなく開架されていて、興味のある人には非常に貴重なものではないかと思われます。
旧江戸川乱歩邸
江戸川乱歩と大衆の20世紀展オフィシャルサイト
江戸川乱歩邸・夜
ミステリー文学資料館

back