目撃内容 その29
「乱歩R 地獄の道化師」
脚本=長谷川朝二 長川千佳子
おすすめ度★1/2

三代目明智小五郎 藤井隆 野上愛子 石川梨華
小林芳雄 大滝秀治 野上美禰子 佐藤仁美
雷道所長 岸辺一徳 白井 和泉元彌
帆音ユキ 本上まなみ 綿貫 松重豊
堀越警部 筧利夫 野上耕造 大石吾朗

「石川梨華に迫る真夜中のピエロの悪夢」  サブタイトルに女優名が復活・・・。でも石川が誰だか分からない私のようなものには何の意味もないのですわ。

「地獄の道化師」は科学捜査がめざましく発達した現代では非常にやりにくい原作なんだと思います。観覧車に横たわっていた惨殺死体がみや子・・・じゃなくて美禰子ではないなど、あの程度の損傷ではすぐに露見してしまうと思います。あの死体、顔は焼かれていたけど手(指紋)はきれいなままだった・・・。すぐばれるような小細工など用意するメリットがあんまりない・・・。
最後に犯人の犯罪告白がないのがこの原作の特徴なのですが、このドラマでは犯人美禰子の告白独壇場となってます。しかしこの美禰子役の「犯人告白」のシーンは迫力があって、それはそれでよかったと思います。むしろ美禰子の激白シーンがなかったら締まらない話になっていたように思います。あとは良くも悪くもない回だったかも。ピエロ(みや子が追い詰められて)自ら劇薬をかぶって顔を焼いてしまう壮絶なシーンがなかったのは残念だなあ。一番印象深いシーンなのに。こうしてみると、やっぱり陣内版の「地獄の道化師」は最高だったなあ・・・。(小林クンの女装姿がまた笑えたっけ) 陣内版のみや子役も怖い演技でなかなかなものでした。みや子役は演技派がやるのが習いなのでしょうか。(演技派しかつとまらないのかも) 天知版のみや子も結構おどろおどろしかったような? そういえば天知版はちゃんとあい子が殺されていたと思うんだけど、なにせ大昔の再放送でいい加減に見てたため記憶が定かではありません。あれもちゃんと劇薬(硫酸)かぶりシーンがあったはず。DVD買ってこようかしら。
ええと、話はR に戻って、ラスト近くで雷所長の「好きな人を憎くてたまらなくなることもある」というような台詞とともに意味ありげな横顔のショットがありましたが、恨まれるようなことをしたのか、恨みたくなるようなことがあったのか、気になるところです。私が予想していたのと違うどんでん返しを期待してもいいのかな?

さてと、今回のお題は「姉(兄)と妹(弟)のどっちになりたい? だそうで。どっちでもいいです。
2004年2月23日

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