目撃内容 その27 「乱歩R 白髪鬼」 脚本=岡本貴也、長川千佳子 おすすめ度★1/2 |
||||||||||||||||||||||||
「白髪の連続殺人鬼!復讐の裏側に涙の恋」 だそうです。 でも!白髪鬼じゃなくて金髪鬼でした。これって、最初のコピーから推察すると「墓場から蘇る白髪の殺人鬼・柳葉敏郎と井川遥のD坂悲恋物語」ってことだったんですよね。私はてっきり別々に話があるんだと思ってました。 別物だ、原作とは違うんだ!と言い聞かせてみても、「どこが白髪鬼でどのへんがD坂なんだ!」と憤っている自分がいる・・・。ああ、やだやだ、以前へっぽこだなあと思って見た土曜ワイドの「白髪鬼」を大きく引き離すものがよもや出現しようとは夢にも思いませんでした。土曜ワイドが「かわいげのあるヘッポコ」ならこれは「なっとらん!」ってとこかなあ。白髪鬼の見所は生きたまま埋葬され、恐怖のあまり髪の毛が真っ白になり容貌もすっかりかわり果てた主人公が、他人になりすまして妻に近づき真綿で首を絞めるようにネチネチと復讐を遂げていくところで、またD坂は間違っても悲恋でも純愛でもないSM過失致死と記憶の錯覚の話だったと少なくとも私は思うんですが。かすってもない。 あれがオリジナルの話だとしたら、まあまあよかった部類に入るかと思います。記憶を失ったヒロユキを助け恋に落ちる時子などしんみりとしてて。D坂なのに・・・。いかん、いかん、原作を忘れなきゃいかん! ええと、時子の設定はちょっとよかったけど、肝心の三代目が事件の核心に迫るまでがすっごい簡単で安直でどうかと思いました。もうちょっとなんとかならないもんかなあ・・・。全体的に。結局愚痴になったますね。 さて今回のお題は「忘れたほうがいい思い出もあるか、それともないか」でした。「思い出」ときましたか。これが「記憶」なら即答で応だったんですが、思い出なら別に無理して忘れる必要もないんじゃないですか。 |
||||||||||||||||||||||||
2004年2月9日 |