目撃内容 その24 「乱歩R 暗黒星」 脚本=長川千佳子 おすすめ度★1/2 |
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「仲間由紀恵を襲う復讐の悪魔」がサブタイトルですね。別にコメントはございません。 主役に美女をもってきたいなら、なにもわざわざ主役が美青年の「暗黒星」を選ばなくても、ちゃんと全く同じパターンで美女が主役の「魔術師」という作品があるのになあ・・と思います。文代さん(魔術師登場の未来の明智の妻)の存在が問題なら、それこそ脚色してうまいこと処理すればいいのにと思わずにはいられません。 例によって例のごとく原作「暗黒星」とは似て非なる物になってます。原作と切り離して見ればこれはこれでそれなりに楽しめます。つっこみどころは満載だけど、もうしょうがない。 「12時にすぎると魔法が解けてお姫様でなくなってしまう(伊志田の娘ではなく復讐鬼の娘に戻ってしまう」と恐れる比喩表現と、理恵が明智にあげた2分30秒の猶予のエピソードは良かったと思います。あとはそれなりです。多くを求めるのが間違っているのです。 暗黒星って天知版でも陣内版でも、明智小五郎をよろめかせた絶世の美青年が美女に変更されてしいまっているんですよね。なんかのサービスですか?ほんっとに、一度でいいから原作通りのキャスティングで「暗黒星」を見てみたい。・・・ドラマ見てるのは男ばかりじゃないんだけどなあ・・・。 この回の一番の見所は三代目に探偵を嗣ぐ決意をさせた2代目明智の遺言「二十面相は必ずおまえの前に現れる」です。二十面相ファンとしては否が応にも高まる期待。でも、これまでの内容から推察すると、ろくでもない出来になりそうなイヤ〜な予感。他のことはこのさいどうでもいいから、二十面相だけは(私の)納得のいく形にして貰いたいです。 さて、今回の命題は「愛と復讐どちらの思いが強いか?」 です。・・本当に幸せな人間は、その幸せを危うくしてまで復讐したいと思わないものです。その人にとって愛が幸せの範疇に含まれていたとしたら、比較するまでもないと思います。 |
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2004年1月26日 乱歩R公式サイト |