5日目

ローマ


ナポリ最後の朝食




地味〜〜〜・・。

ヴェスヴィオ火山とナポリ湾 ナポリを見て死ね。 ナポリ湾が見える景勝地

本日のモーニングコールは6時45分。7時から朝食が始まり7時半にバゲージダウン。

8時30分、ローマに向かうために全員集合。みんなを乗せてバス出発。

ナポリを去る前にヴェスヴィオ火山が浮かんでみる高台からナポリ湾を見下ろす。ヴェスヴィオ火山の上は雲が立ちこめ日が入らず、薄く靄がかかって全体的に青みがかって幻想的。すこし視線をずらすと青くて静かな風景が一変、きらきらと黄金色に輝き出す。これもまた美しい。ナポリ湾は夜景かさもなくば朝に限る。



ナポリ〜ローマ間は長いです。バスに乗り続けること約4時間。8時半に出発して到着は正午頃って計算になります。4時間もバスの中で何してすごそう。寝るか?寝るしかないか?

なんて思ったのもつかの間、おしゃべり好きの添乗員H氏、寝かせてくれなどしなかった。

バス移動の間ずっとそうだったんだけど、とにかくしゃべる。いろんなことをとめどもなくしゃべる。現地事情だったり行き先(観光先)の説明だったり、それがまたガイドより詳しかったり。ナポリを出発したばかりでさすがに詳し〜〜〜いローマ案内をしてしまうわけも行かず、これからの予定をざっと話し、そこから先は添乗員氏オンステージ! マイクを握ったままみんなの方を向き、「添乗員Hの人生」なる一大叙事詩を語る語る。

まず軽く手始めに添乗員の仕事の話、例えば初めての添乗の話、添乗員人生でも一番の危機、添乗員の休日etc、それが一通り終わると今度は我が生い立ち。生まれてから幼稚園、小学校、中学でのエピソード語り。これがなかなか話上手でおもしろい。 ついつい引き込まれて聞いているうちに1回目のトイレ休憩。ナポリを出発して2時間たってました。

ここで約20分休憩したあと、またローマに向けて出発。そして「えー・・。どこまで話しましたっけ?」と添乗員氏の話が再開される。ええ、話はこれから佳境にはいるんです、いままでのは序の口(たぶん)。だいたい前半生が終わったので後半から開始。高校から現在に至るまでの話の始まりです。高校は部活に専念、卒業後、ホテルの専門学校に入学、ホテル就職、ホテル研修の試験で語学テストがあるとは知らず、準備不足の中、英語の達人たちと競うことになりがっかりしていたところ希望研修先がドイツ語圏だったので英語力関係なくて助かったというラッキー話、海外研修のこと(このときスイスのホテルに来て、トランジットでチューリヒのビュースポットに案内してくれたんですね)、ホテルマン人生から添乗員への転身etc。狭い世界で狭く生きてきたわたしにはそんな世界もあったんだ!?と驚きの連続で、非常に興味深く聞いてしまった。添乗員氏は今の職業が天職だと言ってました。うんうん、H氏の添乗の様子を見ていればよくわかる。人の世話を焼くのが三度のメシよりも好きオーラが眩しいくらいだもの。そーいえば、チューリッヒの駅で、自販機で切符を買えないでいるマダム(日本人にあらず。)の世話を焼いてたもんね。ポンペイでも他のツアー客の世話を焼いてたもんね。そういう天職に巡り会えるなんて、H氏の人生、勝ったようなものじゃない。わたしなんて今の仕事(っていうか、正確には職場ね)イヤでイヤでたまんなくて、いつ逃げてやろうかとそればかり考えてるもの(苦笑)。次々と人も辞めていくし、左前だし、経営者は自分だけがトクしたらいいって考えの持ち主だし、たまりませんヨ。あーあ、なんか愚痴っぽくなってきたよ。

添乗員氏の華麗なる半生に聞き入っているうちにいつの間にかローマ到着! 約4時間、その長さを感じさせないエンターティナーぶりだった。ブラボーH氏!!!!




ローマ!

12時40分、唐突にお昼です!

ローマ到着早々、市内の中華料理店に入店〜。いつも思うんだけど、どうして遠くイタリアまできて中華かなあ? 日本食もそうだけど、1週間やそこらの旅行でわざわざ入れなくてもいいと思う。ここまで来たからにはむしろここでしか味わえないものを思う存分食したい
それでここの中華、おいしければまだ救われたんだけどこれがまたマレにみるほどのゲロ不味さ

全体的に生臭いんです・・・。妙にギトギトしてるし、油臭い。米も色が変色してモソモソ。どうしたらこんなマズく料理できるのかと驚くやら呆れるやら。これをおいしいと思って食べている人ってホントにいるのかしら? とても食べられたもんじゃございません。いままで海外で食べた料理の中でもっとも質の悪い料理でした。

ついでに、トイレもサイテー・・・。水が流れないらしく、私が覗いたときは大惨事となってました。だけど男子トイレは大丈夫だって、男子トイレから出てきた奥さんが言ってた。・・・・男子トイレか。大惨事トイレを使うか(って、すでに使用できる状態じゃない)、男子トイレを借りるか・・。to be or not to be・・・.ええい、ままよ、背に腹は代えられない、男子トイレにGO! その場にいた同じツアーのおじさんおばさんに頼んで見張っていて貰い、なんとか用事をすませる。ありがとうです〜。

さて、二度と世話になりたくないゲロ不味中華屋を出てローマ観光。



ローマ市内観光


左のアーチ門のある建物の中に真実の口があります。
狭いのでミニカーが大活躍。

バチカンを左手に(素通りだよ〜)向かうはコロッセオ。そうそう、その前に現地ガイドさんを拾う。今度のガイドさんは日本人Sさん。日本語ガイドだ。

ローマの休日で有名な真実の口を素通りし(車窓から写真を撮ろうと思ったのに馬車が邪魔して撮れないや)その他いろんな名所を素通りしてコロッセオ到着。駐車場にバスを止め一同ぞろぞろ連れ立って歩く。治安が悪いと聞いていたので本日のいでたちは泥棒よけモード。ビデオを持ちたかったんだけど、ひったくりに遭うとイヤなのでスーツケースの中でお留守番。ローマ用に持ってきた襷がけの出来る小さなバックを持ち、その上から上着を羽織る。カメラは必要なときだけポケットから出すか、袖の中にしまってしまう。とりあえず人を見たらスリかかっぱらいと思えって感じでまとめてみました。

コロッセオの周辺はいかにも怪しい気なジプシーとかは見られなかったけど、観光客やヴィトンやグッチやプラダの露天がたくさん出てた。もちろん、うっかり買うと空港で取り上げられちゃうシロモノね。

コロッセオ 子供と写真に収まるローマ将軍(1枚5E)

コロッセオは・・・・想像以上に大きかった! 周りはもちろん観光客でいっぱい。古代ローマの衣装をまとったコスプレーヤーじゃなくて写真(撮られ)屋が一緒に写真を撮らないかと客引きをしている。彼らと写真を撮るには5E必要だ。一緒に写してもらった奥さんの話によると、1枚につき5E。ローマ皇帝とグラディエーターとゼウス神の3人と一緒に撮っても5Eしかとられなかったと言ってたよ。

現地ガイドのSさんのコロッセオの説明とコロッセオのパンフ販売のお知らせが終わったあとにフリータイム。コロッセオの中に入りたい人は別途入場料をSさんに預けて連れて行ってもらうのだが、制限時間はたったの15分。入場券買ってくるだけでも5分はかかるんじゃない? 15分しかないのに。あの広くて大きいコロッセオをたったの10分かそこらで見られるものだろうか。さわりの部分しか見られなくて引き返すようではまるで意味がない。だったら今回はパスでいいや。そのぶん、コロッセオの周りをうろうろしてこよう。

コロッセオの向かい側にフォロ・ロマーノ。広大な遺跡だ。時間がないから遠くから見るだけ、見るだけ。大急ぎでコロッセオの周囲をぐるりと回る。回ったからって何かあるわけでもないのだが、なんだか丸いものを見ると回りたくなる。建物自体が大きいから10分なんてあっという間ですよ。時間がないからとにかく駆け足! 一周して戻ってくる頃にはタイムオーバー。
外観のみの観光のコロッセオなんてあんまり意味無かったなあ。今は天井も落ち、床も抜けたとはいえ、やはり中に入って猛獣と戦うグラディエーターの夢の跡なりとも拝んでおきたかった。

ローマまで来ると知人友人家族のものにはがきを出したい人もいるようで、現地ガイドさんに切手と郵便局について聞いた人がいたようだ。そこで現地ガイドさんがお金とはがきを預けてくれたら出しておいてくれるという。ただ、イタリアの郵便事情はとんでもなく悪く、出しても着かない、着いても何ヶ月もかかるということが頻繁にあるそうだ。しかも最近郵送料が値上げされたので切手代として1E出して欲しいんだって。切手代は初日に添乗員氏が「80セント」だって言ってたけど、さらに値上げされたのかしら。割安感が売りのイタリアのくせにドイツと一緒だなんてナマイキだわ・・。値上げのほうはともかく、もしかしたら着かないかも知れないエアメールなんてイヤすぎる。そんなムダなもの、出してたまるもんですか。






さて、偽ブランドを売る露天をさえつつバスに戻ってローマ三越。わーい、三越だー。って。欲しいもなど特にないんだけどなあ。まあ、行ってトイレでも借りとくか。

ローマの三越は何となく凹んでる。道路より下にある。
凹んだ三越で一同集められ恒例の免税に関するお話があって解散。再集合の時間は3時半。・・・40分もあるよ。コロッセオが15分で三越が40分かヨ。なんか釈然としないなあ。釈然としないながらもなんかいいものないかと陳列台を物色しながら地下に降りてみる。そしたらそこになんと「真実の口」発見! これはきっとローマに来ながら真実の口へ手をつっこめなかったかわいそうな観光客のために用意された三越サマの配慮に違いない。そうと決まればいざ手を口の中へ! ・・・・・。なんていうか、入れなきゃ良かった。ムナシイ・・・

そこはかとなくむなしい気分を味わいながら振り返るとハンカチ売り場に女の子たちが溜まっている。覗いてみるとドイツの名産フェイラーを手に「これ、よくオバサンたちが持ってるのよね。・・・買おうかなー」などとのたまわっている。『おばさんたちの定番=ババ臭いからいらない』かと思ったらそうきたかー。実は私も一番最初にドイツに行ったとき、おばさまがたにそのハンカチを強力にプッシュされたんですよね。おばさまいわく『フェイラーはいくら洗っても全然毛羽たたないし擦れることもない。買ったままの風合いを保ち続けるいいものだから是非買いなさい』と。そんなにすぐれものなら一枚買っておこうかと思ったらさっきのおばさまに全部買い占められていたという納得のいかない思い出のある品だった。
フェイラーは確かにいいが、ただ、mede in Germanyをイタリアで買うのもなんだかなぁ・・。今回は見送り。

イタリアだけあって三越にはパスタなども置いてあったが、どれもこのもピンと来ず、当初の目的、トイレを覗きに行ってみる。

ヒャッホーーーイ!みなさぁーーーん! ここのトイレには便座がありますよーーーーー! しかもきれいーーーー! 水も気持ちよく流れるーーー! わーーーい!!! 

こんな設備の整ったトイレはイタリアに来て始めて。三越に来たら是非、トイレを使うといいよ!!!!

トイレに感動しながら店の周辺の見学に出てみる。
見せ出て行きなり、おもらいさんに遭遇。このおもらいさんのシチュエーションは『足の大怪我』らしい。負傷して流血生々しい足をこれ見よがしに投げ出して座っているのだが、どう見ても、明らかに、間違えようもないくらい特殊メイク。それもダイソーのパーティーグッズ・コーナーで売ってる妖怪のマスクみたいなヘッポコなヤツ。あーぁ・・・。なんだかすっかり気分が萎え、三越にUターン。




やっと三越でのトイレ拝借タイムお買い物タイムを終え、トレビの泉へ。

名所だけあってすごい人混み。泉の周りは隙間無く人でびっしりぎっしり。元旦の明治神宮のよう。ささ、お賽銭箱泉の前まで来たからには恒例のコイン投げを。この日のために用意しておいた縁起のいい「五円玉」をトレビの泉に投げ込んでおく。またご縁がありますように。





人混みをかき分けかき分け、次に向かうは「ローマの休日」で有名なスペイン階段。(余談だがアン王女の声は池田昌子がいい)。ここもすごい人混み。さて、ここで約1時間のフリータ〜イム。そういわれてもなぁ、こんな物騒なところ、やたらめったらフラつくのはヤダし、かといって店入ってもつまんないし、バチカン行くには時間が足りないし(行き方わからんし〜)。しょうがない、とりあえずスペイン階段でも上ってみますか。

スペイン階段は腰掛けた人でびっしり。疲れたから休んでいるという風でもなく、ただ何となく、ここに来たらからには座っておけって感じ。座り込みを避けジグザグ登り切ると  教会全面にガンジーの垂れ幕がこんにちは〜。なぜガンジー・・・。

階段の上から下を見下ろす。人人人・・・。よくまあこんなに人が集まってきたよな。(自分もその中の一人だってことを忘れて)呆れながら眺める。9月の終わりでこの人出なんだからシーズン中はどんなにすごいことになっていただろう。朝ラッシュ並みじゃなかろうか。恐ろしいことだ。

スペイン階段を下りてそのまままっすぐ高級ブランド店ストリート・コンドッティ通りを行く。ブランド店なんていつでも行けるのでスルー。通りが尽きたところを左折してコルソ通りへ。あてはないけど左折なのだ。人出は相変わらずだし、そのほとんどが観光客らしい。集団だったり、バックパックだったり様々だ。地元の人はあんまりいないみたい。
前を歩いていた女の子のグループにくっついて雑貨店やおみやげ物屋に入ったりしながらずんずん行く。

ローマではジプシー一掃キャンペーンをやったということで、いかにもそれらしいジプシーは見あたらないが、その代わりおもらいさんがござ引いて座っているのが目に付く。座っているからひったくりされたり追い剥ぎされたりする心配はないが、道行く人に唾を飛ばすようなのもいて、こちらも油断ならない。建物はどれもすごく立派だけど、どことな〜く貧乏臭い。プラハやブタペストは重苦しく貧乏くさかったけど、ここはカラカラと貧乏くさい。


フリータイムは時間は1時間だから半分の30分行ってUターン、今きた道を戻り始める。ローマは治安が悪いとさんざん脅されているので妙に力がはいる。さっきも添乗員氏に「地下鉄は絶対に使わないで下さい。覗きに行くのもやめて下さいねー」と言われたばかり。くわばらくわばら。

ブランド通りまで戻って時計を見たらまだ時間があるので、今度はコルソ通りの別の枝道に入ってみる。街並はたいしてかわらない。
左手に教会らしき物件(サン・ロレンツォ・イン・ルチナ教会らしい)が見えたので覗いてみる。中に入れるみたい。いいのかな〜? うろうろしてると熟年夫婦の観光客が来て入っていくのを目撃。すかさず後について入ってみる。誰でも入れるみたい。しかも無料。無料とはいえバカに出来ないくらいすばらしい内部にびっくり。ヨーロッパの教会ってどんな立派なところも大概無料なんだよね。国内だとどんなチンケなところでも気でも狂ったかと思われる入場料請求されるのにね。太っ腹なのか文化意識の違いか。
ここを出てさすがに時間が気になりだして引き返す。ブランド通りでは巨体の兄さんたちがじゃれてんだか喧嘩してるんだか知らないけど、奇声を発してもみ合ってる。あー、やだやだ。迂回してスペイン広場まで戻り、集合場所のオベリスクへ到着。って、まだ誰も帰ってきてないや。もうちょっとゆっくりしててもよかったのかな。他の人たちはお買い物の行列や何やらで遅刻らしい。1時間やそこらじゃ、時間足りないよね。
そうそう、ここまで来たらアン王女気取ってジェラードを食べるのがおのぼり日本人ツアー客としての生きる道っていうか、むしろ義務だったりするんだけど、すっかり忘れてました。遅刻者待ってる間に買いに行けばよかったかなぁー。でも、一人参加だとそれもなかなか難しく(悲)・・・。なぜなら人気のジェラード屋は行列なのです。2人くらいいると一人は並んでもう一人はみんなの集まり具合を見ながら伝令係になって、誰にも迷惑をかけずに一仕事こなせるンだけど、一人ではその場を離れてしまえばただの行方不明。添乗員氏に言ってからその場を離れたらいいかも知れないけど、私としては、行列並んでいる途中で全員集合してしまった場合、速やかにジェラードを諦めて合流したいわけ。特に一人参加である場合、「時間厳守」「遅刻厳禁」なんですよ。一人参加はそれなりに気を遣うのだ。
落書きのある風景


遅刻者も戻ってきてバスの場所に移動している最中、自動車事故現場に遭遇。追突事故かしらね。道路は消化剤でまっ白、まだ周りは火災の余韻が残っている。消防隊員(警官?)がまだ残っていて現場を調べてました。
ローマは遺跡が多くて再開発も難しく、交通事情はいっぱいいっぱいみたい。
ローマ市内の落書き。こういうのが貧乏くささを醸し出す。
ローマの紳士服店首にメジャーをぶら下げた店員さん同士がなにやら深刻そうに相談してました。ローマ市内の落書き。こういうのが貧乏くささを醸し出す。

バスに乗ってイタリア最後の晩餐へ。


店に到着したのが6時前。
夕食にはまたもまだ早いみたい。ローマのリストランテの時と同様、店内には誰もいない。その代わり生演奏(流し)が調弦中。なかなか雰囲気のいいレストラン「la tana dei re」。(でも店の外壁には落書きが・・) 
生演奏者がいるところをみるとカンツォーネ・ディナーなどやるところなんだと思う。私としてはテーブルごとに回って来る流しの演奏って言うのは好きじゃない。面倒くさいし、うるさいし、頼みもしないのに耳元で歌いまくってチップ用の帽子回されてきたんじゃたまんない。(そういえばウイーンのホイリゲではチップが少ないと言われて追加チップを出させられた人がいたっけな。鬱)
全員着席、お皿が運ばれてくる。私の気持ちを知ってか知らずか生演奏者はテーブルの片隅で調弦に余念が無く、演奏を始める気ぶりもない。「ああ、あれはきっと頼まなければ来ない前払いのシステムなんだな(そんなのあるのか?)」と安心し、食事の方を楽しむ。

最後とあってツアーの面々もかなりうちとけ、プライベートなことまでおしゃべりするようになる。私なんて2日目あたりで既にツアーのおじさんから「最近の娘たちは結婚したがらないのはどうして?」などと根掘り葉掘り訊かれたな。純粋な好奇心なんだろうけど、そんなこと訊かれても答えようがないよね(笑)。強いて言えば、(私の場合は)理想のタイプが若い頃の加藤剛の顔した中身が長谷川平蔵か秋山小兵衛だからかなー。おじさん、好奇心は留まるところを知らず、このころまでにはツアー参加者の素性を聞き出して来ちゃった。みなさん、度肝をぬく組み合わせだったよ。


最初は我らがツアーだけだったのが、途中から外国人団体観光客がどんどん入ってくる。どうやらアメリカ人団体らしい。英語しゃべってカメラ持ってビデオ回して賑やかな団体と来れば大概アメリカ人なのだ。十中八九間違いない! 彼らが席に着くと部屋の隅で手持ちぶさたにしてい生演奏対が待ってましたとばかり這い出てきて、アメリカ人観光客のテーブルの間を回りを流しはじめる。それを見ていたツアーの奥さん、「やっぱり最初からやってもムダそうなところへは来ないのねー」。ははは、違いない(笑) あちらは生演奏とカメラのフラッシュで益々賑やかに盛り上がっていく。こちらは食事も終盤。デザートも終わったとこだし、そろそろお開きといたしましょうか。


最後のホテルへ
今夜のホテルはローマ市街地からちょっと離れた場所に建っているリージェントです。
タクシーでならホテルに戻った後でもローマに出てこれる距離であるが、添乗員氏の注意によると「治安の方があまり良くないから、行くときは男性同伴で」 。そりゃもう行くなってことですね(苦笑)。大人しく今晩は寝ます。

ホテル到着8時。ここで今日までお世話になった運転手のマラドーナじゃなくてアドリアーノさんとお別れです。
どちら様か知りませんが、運転手さんにチップをあげたいからみんな出すようにと袋が回ってくる。運転手のチップは旅行代金に含まれていて、ツアー会社の方から支払われるはずなんですけどね。世話になったから出したいって言うのもわからないでもないけど、だったら個人的にあげたらいいと思う。みんながみんなツアー会社にまとめて支払った以上の特別な用事をしてもらったとは限らないし。だからといって断るのも角が立つし大人げないので払っておく。これがまた最終日成田に着くまで他の人たちの間でもちょっとした疑問として口の端に上ったのだが、きっと提案者はチップが別途支払われていたなんて知らなかったんだと思う。

さてさて問題のホテルはというと・・・。一応4つ☆。同じ4つ☆だったナポリのにに比べるとなんだか豪華よーーーー。ロビー周りのいかにもヨーロピアンタイプを強調した重厚なスタイルに期待が高まる。いやいや、待てよ、「ヨーロピアンタイプ」にかこつけて中はぼろいだけってことがよくあるじゃない。油断は禁物。されどわくわくしながら自分の部屋を空ける。・・・・やったーーー、きれいーー。こじんまりとしているけど、調度品が上品で可愛らしいじゃない! イヤ待て、喜ぶのはまだまだ早い、バスルームを見てからでないと。・・・やったー!マトモだーーーー!!! ふつうのバスタブも付いてるー。シャワーも例の貞子シャワーじゃない! アメニティグッズもきれいにそろってる(涙) い、生きてて良かった〜〜〜〜。あー・・・。ビデもあるのね。・・・よくよくビデが好きなんだね、イタリア人。こうなったらやはりみなさんのご期待に応えて、これで顔洗ったりスイカ冷やしたり洗濯するしかないか(笑)

部屋自体は十分だったが、エレベーターが近くてこれがちょっとうるさいんです。乗ってる人がうるさいの出はなく、器械そのものがうるさい。ドアの開閉がガッタンガッタンとすごいことに(苦笑)。 満点のホテルなんて滅多にないですね。今晩も耳栓して寝るか。


(朝に外からホテルをみたら内装はヨーロピアンでも外観は立派なアメリカンタイプでした。暗かったから気づかなかった。)