4日目

ナポリ−カプリ−ポンペイ



ナポリ車窓観光


朝だー!

モーニングコールは少しは目の6時。
朝食7時に集合7時半。今日は船に乗ってカプリ島に向かう前にナポリ市内の観光があるので慌ただしいのです。

ナポリ市内はとにかく雑然としてる。ごちゃごちゃ道は混んでいてなんかもーうみんな好き勝手に動いている。車も人もわんこも自由気ままに行き来して、この交通事情に勝ち残るには相当のずうずうしさが必要だと思われます。しかも道路から建物の距離が近くて(つまり狭くて)ビデオをまわしてもうまく撮影できません。建物の由緒正しさからいうとウイーンにひけをとらないはずなのに、そこはかとなく貧乏くさいのはやっぱり落書きのせいだと思います。ナポリを見て死ねっていうくらいだからさぞかし美しーいところなんだろうと思っていたけど、今のところわたしの美的感覚から微妙に外れてます。
たまご城。これも車窓から。→
←ヌオーヴォー城。
写真ストップのため数分間下車。
お城の前でわんこを遊ばせているナポリのひと。


車窓からなのでほとんど軽〜く流すだけ。一通り市内をドライブしてさっさと港へ向かう。気になるお天気は微妙に曇り。






カプリ島へ


朝8時25分、カプリ島に向かって水中翼船発進。
船は人でいっぱい満員御礼。2階建ての船は2階からは甲板に出ることができます。ここも満員御礼。

水中翼船は揺れて酔うということだったので念のため酔い止めを取り出す。最近では水無し、眠くならない酔い止めが売られていてとても便利なのだが、酔わない体質の私としては非常に無駄な行為だったような・・。いいや、もったいないから飲んどけ。

それにしても波が高い。酔うほどじゃないがそこそこ揺れる。天気はよくなってきた。空も海も青い。そろそろ到着の時間です。そこでみんなが一斉にしたことと言えば・・・。

ト・イ・レ。

トイレは1Fと2Fにあるけどひとつずつしかない。そこに乗客がおしよせるから大変です。そんでコチラのトイレはほぼ水量が足りてません
すなわち惨状出現。

トイレは別のところで済ませましょう。

9時40分 カプリ島到着。

マリーナで添乗員氏、ふかぶかと頭を下げる。
天候不良で波が高く、
本日の青の洞窟は閉鎖だそうです。予想はしていたから、がっかりではないけど残念ではある。 (やせ我慢〜〜)
せっかくここまで着たからには見ておきたかった(本音)。これは誰か日頃の行いがよほど悪い人間がいたに違いない(人のせいにしてみる)。
で、青の洞窟の代わりにアナカプリ観光に変更ですって。アナカプリ地区とはなんだろう。

とにかくマイクロバスに乗車。ここでは大きなバスは通ってません。小型バスが持てる運転技術を駆使してぎりぎりすれ違いながら走ってます。接触事故なんて多分日常茶飯事なんだろうな。
バスに乗って山道をグルグルくねくね登って行く。
最初に連れてこられたのは青の洞窟・・への階段。青の洞窟には小船でいくのとアナカプリ地区から崖っぷちの階段を下りて行くのと二通りあって、洞窟に入れない代わりにこの崖の階段から入口なりとも間近にご覧あれっていうわけだ。入口だけ見せられてもむなしさがつのるばかり。

階段から見た洞窟は確かに波が高くて入れそうにない。潜水服に身を固めて潜れば行けるのだろうけど・・・。白い波がザブンザ ブンと岩肌にたたきつけられ、こりゃ確かに本日来た人ごめんなさいだわ。
そんな事情を知って知らずか、
黒いわんこがしょんぼりと波を眺めている。
本物は見られなかったからポストカードで我慢する。



洞窟入口見学の後、ヴィットリア広場でフリータイム。

ここからはソラーロ山(589m)へのリフトが出ていて15分程度で風光明媚な山頂へ行くことが出来るのです。もちろん、解散後リフト行列の最後尾へダッシュ。(結構並んでるんだな、これが) 当然、他の人も来るかと思ったらみーんなデパートへすっ飛んで行っちゃった。
なぜだ!? デパートはどこにでもあるけど、山頂へのリフトはここにしかないんだよーぅ、みんなーーーー。

どうも皆さん、デパートの無料トイレにスーパーダッシュだったみたい。それは・・・しかたないかも。


リフトには係の人に手伝われ、エイヤっと飛び乗ります。しかる後にベルトを掛けていざ空中散歩へ出発。
リフトの下に派手な衣装を着たイタリア女性を発見。激写! なんてやってるうちは良かった。地面まで2,3mくらいしか距離が無く落ちてもニャンコ空中三回転で対処できる。が、これがだんだんと高くなり、山の斜面から飛び出すようにぶら下がり、足の下がやけにスースーする。イヤーな感じが背中を這いのぼってきて、もしかしてもしかしたら・・・恐る恐る下を見てみる。
「!!」
恐いってもんじゃないです。ビルの屋上から命綱一本でぶら下げられたような恐ろしさ。ぶらーんぶらーんと思わず眩暈が〜。しかも揺れるーーーー。やーめーてーーー! 

しかし、これも恐いと思った一瞬をすぎてしまえば大丈夫。高さは相変わらずっていうか、ますますレベルアップしていくけど、右手に広がる青い海、白い家々、緑の山、なんと美しい。恐怖の打ち勝つ瞬間です。ブルブルと握りしめていた手を離しビデオ撮影開始。このきれいな風景をばっちり写して日本に帰ってからみんなに自慢するのだ!

山頂では時間も無かったのでのんびりしてられなかった。もし時間があればカフェでお茶したり、ぼんやり景色を眺めて浮き世を忘れたりできたのだけど。とにかくもう時間がないから(リフト乗車時間が思った以上に時間がかかった)帰りのリフトの時間を考慮して滞在時間5分ほど。5分ではなにも出来ません。慌ただしく写真取ってビデオ撮って(←日本人観光客としてしなければならないことを一通りして)、当たり見回してうろうろして、大急ぎで下りリフトへ。なんかむなしい。

この日は曇っていたから問題なかったけど、晴れてたら直射日光ギンギンで大変なことになっていたはず。真夏にお出かけの際は帽子と日焼け止めをお忘れなく、奥様がた。

そうそう、デパートの無料トイレに突進した組は大混雑で順番回って来なかったって。無料ってのは人気なのね。



つかの間のフリータイムの後は海の見えるレストランでお昼です。
ここはレモンジュースが名物なのだそうだ。さすがレモンの島! なのによりによってここで私はマテーラのレストランで見た裏技を決行。持参のお茶などチビチビ・・正直、二度とやらない。何を好きこのんでこんなところまで来てこんな貧乏くだいしみったれたマネをしなきゃならんのだーーーっ!!! 国内でさえやったことがないのに何故こんなはるばる遠くカプリまで来てせこいことしてるんだーー! バカバカバカわたしのバカ! 猛反省。マテーラではグッドアイディアだと思ったんだけどな。ものすごい勘違いだった。

猛反省のうちに昼食、和やかに終了。orz

パスタ サラダと何か ケーキ。ショコラケーキですね。

このレストランのトイレにはチップおばさんの代わりに紙売りオバサンがいました。添乗員氏いわく、レストランなのでチップは不要、た
だし紙を受け取ったら紙代をおばさんに払わなければならないので受け取りたくない人は断るように、だ、そうです。なるほどなるほど。



←左はレストランの入り口を撮影していたら走って来てポーズをとった現地ガイドのマルコ氏。陽気で面白い感じのガイドさんでした。



レストランの後連れてこられたのはおみやげもの屋「リッモンチェロ・カプリ」。後で調べたところアナカプリに本店があるわりと有名どころだそうです。
なんで後で調べたかというと、わたしはここでヒビの入ったリッモンチェロをつかまされたから・・・。

レモンチェロはカプリの名産でレモン色の見かけのかわいらしさに似合わずアルコール度30以上という強烈なお酒。これがいろんな形知恵をした便に詰められて売られている分けでして、私は靴型をした瓶を選びレジに持って行ったところ、わざわざレジの下から別の品物を取り出し、目にもとまらぬ素早さで袋に入れたんです。思い切り挙動不審。なーんか「あーやしぃいい」と思った私は不良品などつかまされていないか袋を覗いてチェック。別段おかしな所も見あたらず、思い過ごしだったと安心したものの、帰りの船でじっくり見たら、見事割れてました。ちょうどラベルで隠れて見えづらくなっていたのと光の反射加減でその時は気づかなかったんですね。やーらーれーたー。くやしいー。何がくやしいかって「あやしい」と思ってチェックしたにもかかわらず見逃したことですよ。向こうは一一見限りの観光客と思ってやるんだろうけど、こっちは一生ものですからね。生涯の悪い思い出となって祟るから、(せっかくここまで着て悪印象も辛いし)気をつけてたのに、がっかり。これ、じつは友人へのおみやげと考えてたんだけど、さすがに割れビンレモンチェロなどあげられない。自分用にしてしまおう。そんでことあるごとにこの事件を思い出して自分自身への戒めにしよう。

とにもかくにもイタリア人がレジの下からこっそり品物を出してきたときはワケアリだと思って注意しましょう。
帰りの船は1時35分初。約4時間のカプリ島滞在でした。
ちなみに右の画像は町中の店舗。上述のインチキ店とは違います。

帰りの船の中でローマ在住の日本人と隣り合わせになったのでいろいろとお話を聞かせて貰う。先日、ホテルですごい大きなデカンタワインがきて驚いたなんて話たら、イタリアではグラスワインでくることないって、小といえども大並の量でやってくるんだそうです。そっかー、あれがイタリア・クオリティだったのか。ついでにオススメの観光場所など月並みのことを訊いてみたらマテーラがいいと。そこなら行きました、って言ったら驚いてました。「そんな所までツアーで行くようになったんだぁ」って。ちょっと前まで知る人ぞ知る名所だったみたいです。でマテーラでなかったら他には?ってことで教えて貰ったのがアマルフィ。すごくきれいでオススメなんだそうです。残念ながらツアーでアマルフィには行かないのです・・。ほんと駆け足だから。これからローマにも行くので現地の様子を訊いてみる。現地在住、平たく言ってローマのプロのお話によりますと、ナポリ、ローマは治安が良くないんだそうで。重い荷物を持っていると手伝ってくれるふりしてそのまま持ち逃げしてしまうとか、ミシンガ売り(スペイン階段に出没するという噂の)はターゲットの手にミシンガを編みつけて、自由を奪い、その隙を狙って仲間が荷物を置き引きしていくなんてザラだとか。そうかと思うと朝無くなった自動車が翌日戻ってきたり(すごいね、ホントに拝借しただけなんだね)なんか、やっちゃったもの勝ち?

そうこうしているうちにナポリ到着。

到着するなりバスに乗っけられてカメオ工房へ直行。旅行会社と現地ショップのタイアップで客にカメオを売りつけてキックバックをがっぽりって寸法なんだろう。ツアーの宿命ですわ。

で、連れてこられたのは高速道路の脇に建っているGiovanni Apa ジョバンニ アパ。カメオの老舗です。工房っていっても別に中で職人さんがトテチントテチンカメオを制作しているふうにも見えず(・・・やってたけど見てなかったのかな?本当に興味がなかったものでそのへんまんべんなくうろ覚えです)。とにかく、目についたのは売る気満々にカメオを陳列したショーケースとこれまた売る気満々の店員さんがずらーっと並んでいる風景で(笑)。最初にカメオについての説明があったけど、やっぱり興味がないのでほとんど聞いてません。確か、カメオの逸品はナポリにしかない、なぜなら、一流の職人がナポリ在住で、ナポリに来てくれた人だけに本物をお分けしたいからということらしいです。そんなもんで、本当の逸品はナポリから外になかなか流出しない(だから買っとけよー)と、いう前口上。ついでにカメオは材料に貝と石があって、石は機械彫りでできるので貝素材がオススメ。ついでに細工は細かい方が高級品でオススメ。そういえばギリシャ・サルニコス湾クルーズの船の免税店でもやたらめったらカメオをすすめられたっけ。あのときのオススメ品は裏から光を当てるとその光が見えるカメオってやつだった。カメオにもいろいろ種類があるようです。とにかく、貝も石もどれも万単位の結構なシロモノ。安いものはそれなりで、おお、これは美しい!と思うのは旅行代金くらいしてました。
さてさて、少なくとも0が4つも5つも並ぶ商品をたった30分弱で買って良いかどうかが思案のしどころですよ。売り子さんの口上によると「一つ買えば一生もの、母から娘へそれからその娘へ財産として受け継ぐことができます」なのだが、実際問題「一つ買っても一生使わない、タンスの肥やし」だと思いますです。子々孫々宝の持ち腐れになるであろう。私としては、今はいらない。

ここで(個人的には)無駄な時間を45分ほど消費しやっとポンペイへ。




ポンペイ


『ポンペイは、1世紀までナポリ近郊にあった都市国家。ヴェスヴィオ火山の大噴火により、79年に壊滅した。18世紀に発掘が開始され、現在は主要な部分が有料で一般公開されている。その遺跡は世界遺産になっている。
末期はローマの属国となり、ローマ人の余暇地として栄えた。最盛期の人口は約2万人といわれる。噴火直後に当時のローマ皇帝ティトゥスはポンペイに使者を出すが、市は壊滅したあとだった。市民の大多数はローマなどに逃げたが、助からなかった市民も多くいた。
軍人でもあった博物学者の大プリニウスは、ポンペイの市民を救助するために船で急行したが、煙に巻かれて死んだことが甥の小プリニウスによる当時の記述により知られている。

また現代のポンペイは人口25,751人のイタリア共和国カンパニア州ナポリ県のコムーネの一つであり、その中心部は古代遺跡とは少し離れている。』引用 
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NHKの世界遺産や上記の小プリニウスの記録をもとにドラマ風ドキュメンタリー「ポンペイはなぜ19時間で消えたのか」等を見ていたので感慨深い場所です。ことに「ポンペイはなぜ〜」の舞台になったユリウス・ポリビウスの家とかヴェッティ家とか剣闘志の宿舎とかほかに「秘儀荘」とか見たいものだと切望していたのだが、スルーだって。とにかく早足で、いや、ありゃ競歩だね。ちょっと写真撮りに夢中になってると置いてけぼりになったりして焦る焦る。もう、なにを見たのか見なかったのか(苦笑) 一番見たいと思っていたものは見られなかったのだけはよーーーーーく覚えてます・・・。やっぱりそういうのが気になったらしい他の参加者が「秘儀荘は行かないのか」って訊いてた。そしたら時間がないからカットなんですってー。ほーらね、カメオ工房なんかで油売ってるからこんなことになるんですぅ〜。
どっちにしろここをまともに見ようと思ったら少なくとも半日は必要ですね。





「ポンペイはなぜ〜」で登場した妊婦と思われる遺体の石膏。ドラマの中では身重の彼女を連れて脱出もならず、置いてもいけず一家で最期を迎えることに。
公衆浴場
すばらしい設備。冷水の浴場もあるし、何より風呂場とは思えないほ立派な造り。彫刻が素晴らしい。王侯貴族の風呂かと思うほどだが、
公衆浴場なんだよね。こんな設備を日本で言う弥生時代につくっていたなんて、古代ローマ人ってすごい。
パン屋の焼き釜。
これ、今でも使えそう。ピッツァが焼けるね。こんあ設備を日本で言う弥生時代に作っていたなんて、古代ローマ人ってすごい。
居酒屋。
・・・ちょっとちょっと、居酒屋なんてあったの? 弥生時代に? 古代ローマ人ってすごい!



娼館のフラスコ画。
日本で言うところの弥生時代にそんなモノまで造って・・・。古代ローマ人ってエロいすごい・・・。壁画には特殊サービス業のお姉サマがどんな特殊なサービスをしてくれるか掲げられている。広告みたいなものでしょうか。施設内はベットが備え付けてあってこれが石造りなんだよね。まさかこの石の上に直接寝ちゃいないよね・・。綿か藁かなんか敷いて寝たよね? 気になるなあ。

石の寝台
お金持ちの家。
壁にポンペイの赤が使用されています。
馬車の轍の跡。
路地
モザイク。
確かカゼルタ王宮にポンペイ遺跡から出土したモザイクを使った調度品があったはず。昔の権力者って何でもありだね。それにしてもこんな美術工芸が日本の弥生時代にあったなんて、以下省略。

パンサの家
ここも裕福な家だそうです。
アポロン神殿のアポロン像
アポロン像にまつわる後日談。帰国後、私は東大の総合研究博物館での特別展示でこのアポロン像に再会した。展示室の真ん中に鎮座するアポロン像に、レプリカにしては良くできてるからまさかポンペイから借りてきたわけじゃないよね?と像の前に立ってまじまじと眺めていると、関係者の方がこの像が東大に来るまでの経緯を教えてくれた。

愛知万博終了間近、各国のパビリオンで展示物まで投げ売りをやっていたのはご存じの向きも多いと思うが、売れなかったもの、国に持って帰るには航空料金がかかりすぎて困るものは万博終了後、捨てていったそうだ。で、この青銅の像も持って帰るにはあまりにも金がかかりすぎる、名のある職人に造らせた精巧なレプリカではあるが国には本物もあるし、いいか、捨てちゃえってんで、イタリアパビリオンが帰り際ゴミ置き場に捨てていってしまったそうだ。それを東大の発掘隊(笑)が発掘(笑)して来てコレクションに加えてしまったとか。いい仕事をする発掘チームである。
水飲み場のある風景
娼館のある方向を示す目印。
これこれ、これはさっきの娼館の場所を示す標識。なんて分かりやすい印なんだ。なんて開けっぴろげなんだ、古代ローマ人! しかもわざわざ水掛けて浮き立たせているところなんか非常に芸が細かい。って、ホントはこれはどこかのガイドさんがよりいっそう分かりやすくするために説明時にかけたらしい。これ、見せられたときのみんなの反応。
「!?」「!?」「!?」「!?」
「・・・・プッ(笑)」
「だ、誰ですか、水掛けたのはっ!(照)」添乗員氏
爆笑。

ローマ人もどっかの現地ガイドもグッジョブ!



ポンペイのおみやげもの屋 ポンペイ遺跡入り口付近



黒わんこ。ポンペイにはわんこが多い。









超早送りのポンペイ観光のあと、一旦ホテルに戻り夕食を取るため市内のレストランに再出発。

今日はナポリ名物ピッツァが出るのだ。本場のピッツァとはいかなるものか、否が応でも期待が高まる。やって来たのは『LE 2PERLE』という小ぎれいな店。中はがらーーんとして誰もいない。夕食時にはまだ早いようだ。ちなみここのドリンクは水1リットル、コーラ、オレンジ、ビール、コーヒー2E、ワイン1本(750ml)10E、ハーフ6E、マクリマクリスティ(地元の名産らしい。キリストの涙とかいう)15E。キリストの涙とやらにも興味はあったけど、(小)でも(大)なみにやって来るという経験上、とても飲みきれないと思うので回避。とりあえずオレンジジュースをオーダー。

前菜が運ばれたりドリンクがやってきたりその間、厨房では職人さんがせっせとピッツァを焼いている。焼きたてのホヤホヤを出してくれるらしい。ツアーの若夫婦の旦那さんが、いずれ日本でピザ屋を開きたいとのことで後学のために厨房を見学したいと申し出る。若いのに勉強熱心で感心です。添乗員氏が厨房に話を通してOKをもらい、本格石釜でつくるピッツァの見学へ。体験といえば一番最初に行ったドイツ旅行ではみんなで厨房に入り、コック帽を被ってケーゼシュパッツェンをつくったんですが、全然作り方覚えてません・・・。レシピ貰っておくんだったなあ。さて、しばらくしてウエイターさんがお皿を持って登場。彼の持ってきた皿=ピッツァの大きさに一同口あんぐり。身体の前で両腕で丸をつくったくらいの大きさはある! とにかく大きい。あれはどう見ても4人分くらいはある。あまりの大きさに一テーブルに一皿かなと思って眺めていると、一人の前にと置いて行った。置かれた方も周囲もとまどい気味に「これ、まさか一人分ってわけじゃないですよね?」「まさか、それはないでしょう・・」「じゃ、真ん中においたほうがいいかな?」などとボソボソ言っているうちにウエイターが次から次とお皿を持ってきてどんどんそれぞれの前に置いていく。一同仰天! もしかしてこの大きな皿は一人分? 一抱えはある皿を前に騒然。これは記念写真を撮らねばなるまいと自分の顔の横に皿を持ち上げてポーズ。私はジュースと一緒に取ってみたが、写真と見ると大きさがイマイチ伝わらない。しかし、これ、一見面積はあるが体積の法はそれほどでもない陽に見え、結構間食できてしまうのでは?かなり薄焼きなのよね。しかし甘かった。薄いようで之がボリュームあるんだな。半分食べるのがようやっとです。感触は無理だけど、すっごくおいしい。今まで食べていたピッツアはピッツァの形をしたパンで、ピッツァもどきだったんだとしみじみ実感する。このパリパリ感、香ばしさ、チーズのもちもち感うううんまい! 全部食べたい!だけど食べられない!食べたいのと食べられないのとジレンマに激しく苦悩。持ち帰りたいーーー。(言えばテイクアウト出来たかも知れないのになんで思いつかなかったんだろう)泣く泣く半分のコス。勿体ない勿体ない。ほとんどの人がギブアップする中、完食した人もいてみんなの羨望と尊敬と驚異のまなざしを一身に受けていた。



これ食べて・・・ これ食べて・・・ これ食べて・・・
これが出た。食べられるかーーっ!


本場ピッツァを堪能したあとホテルに戻り、またもあの貞子シャワーと格闘して就寝。明日はローマで・・・そっかぁ、観光最終日か・・・。